~もう二度と泣かせたくない~そんな思いから始まりました

ママのキス

とある産科施設で勤務していた時のこと・・・・

 

その病院で出産したお母さんがおっぱいで熱が出た、と言って来院しました。と言ってもその日が初めてではなく、すでに同じ症状で数日前にも来院していたのです。

 

医師は乳腺炎だということで、数日前に薬も処方していました。しかし、本人はしこりも変わらないしまだ赤いから見て欲しい、と言って来られたのです。

 

その日は土曜日の午後。

医師の診療時間はすでに終了しており、たまたま病棟勤務していた私がみることになりました。

軽く考えていたしこり

私はそれまでの経験から、しこりはおっぱいがたまっているだけだから、そのたまりを取ればこのしこりも取れるのだろうと深く考えずに自分が思っている「マッサージ」というものをしました。

 

しかし、どれだけやってもほとんど搾れないし、しこりの大きさも変わらない。

それどころか、赤味は増しているんじゃないだろうか?

 

だんだん「これはちょっとおかしいぞ」と思い始め、頼りにしている先輩に相談しました。すると、先輩はおっぱいを見るやいなや言いました。

 

『これは私にはさわれない!専門の助産院で見てもらった方がいい』

国家資格を持った助産師なのに・・・

私は国家資格を持った助産師です。

けれども、学校で乳房マッサージを学ぶわけではありません。

現実には就職した病院で先輩たちに経験的に学ぶことがほとんどです。

そしてその時の私は、と言えば、今さわってもいい状態かどうかの判断すらできていなかったのです。

 

しかし、その時すでに午後 5 時。土曜日の夕方はすでに閉まっている助産院がほとんどで、あてもないままその人を帰す事になりました。

 

「私達の手には負えないから、専門の助産院に行ってほしい」

 

そう伝えたとき・・・・・その人は泣きました。

 

「もうここでは見てもらえないのですか?」

 

そう言って泣きながら帰りました。そして二度と来院されませんでした。

専門的に学ぶ決心を

その日から私の葛藤が始まりました。

 

助産師として病院勤務して年月も経ち、それなりにやってきたつもりではあったけれど、何一つわかっていなかった事に気付きました。「マッサージ」という名を使っておっぱいを触っていたものの、実際には「マッサージ」といえることは何もできていなかったのです。

そして乳房マッサージを専門的に学ぶ決心をしました。

 

その後堤式乳房マッサージ法を学び、開業に至りました。

 

もう二度と泣かせたくない。

その思いが原点です。

葉っぱ助産院(予約制 9:00~17:00)

〒802-0064

北九州市小倉北区片野 1 丁目 1-48 リビオン片野 506 号室

TEL&FAX ( 093 ) 921-5320(日曜日定休/土・祝祭日診療)